キャリア自律が叶う「プライベートサロン」を個人単位で持つ時代へ

現在小学6年生の半数は、あと95年生きていく…


定年まで仕事をした後、年金を貰いながら老後を過ごすイメージが、10年前の私たちには共通してありました。

ところが、今や長寿化が進み、70歳や80歳になっても働き続ける「人生100年時代」が誰にも平等に訪れています。この時代の到来によって、ある調査では、現在の55歳を基軸として、75歳まで年金が出ない試算が出ています。

つまり、私たちがイメージしていた老後は、不確実で厳しい現状である可能性が非常に高いのです(図参照 内閣府データ)。




他国と比べると極端に大きい日本人の減少


また、長寿化に合わせて、キャリアの積み重ね方が大きく変わり、65歳の定年に向かって終身雇用の企業で着実に歩んでいく登山型の人生から、数年ごとにキャリアを乗り換えていくハイキング型の人生へとシフトしました。ハイキング型とは、仕事だけではなく、子育てに専念したり、介護を手伝ったり、恋人と過ごす時間を楽しんだり、趣味を増やしたり、様々な経験をしたりと、会社を中心としてキャリアを積み重ねていくのではなく、人生をよりバラエティ豊かに生きていく経験をしながらキャリアを積み重ねていく生き方のことです。


そこで、「ハイキング型」の人生を充実させるために個人が身につけたい能力が、自律的なキャリアプランニングを構築・実行する力です。


ところが、現在日本では、退社後は疲れた体を休めるか、飲みに行くか、副業的な小遣い稼ぎばかりで、自律的なキャリアプランニングを構築する習慣も、実行する機会もないのが現状です。しかし一方で、石堂株式会社が20代〜40代を対象とした「キャリア調査」(※ 石堂株式会社「キャリア意識調査」2018年)を実施したところ、20代の61.2%が「仕事やプライベートなことを何でも気軽に話ができる場所・自分のこれからの人生について真剣に考える場所」があれば利用したいと回答しています。


人生100年時代が到来する今、子供や孫世代に過大な借金・負担を背負わせないためにも、自身の人生を最期まで楽しむためにも、今から私たちは、自身のキャリアについて真剣に考える必要がありそうです。


そして、20代の6割が持ちたいと答えた「仕事とプライベート含めたキャリアプランニングについて話せる場所」を一人一人が持つ時代はそう遠くないはずです。



<文・石堂里佳>